日曜日, 4月 08, 2012

日本語環境でMail.ruのбраузерを動かす

大手のサービスプロバイダがインターネットブラウザに自サービスへアクセスしやすくする為の導線をプラグイン等の形で提供する事は珍しくない。Mail.ruではChroniumをベースにした「Интернет браузер」を提供している。今のところWindows版のみ提供されている。 
基本的にGoogle Chromeと同じで、Mail.ruへのブックマークや拡張機能が付加されている。また、検索がMail.ruの検索エンジンが標準になっている。 Mail.ruのヘビーユーザでは無い限りメリットは感じられないだろう。
しかし、アイコンに着目して欲しい。 


図1. Интернет браузерのショートカット
@を基調にしたデザイン。Chromeとは異なる為、何コレ?効果が期待できるかもしれない。
動機はどうであれ、Mail.ruのサイトからダウンロード(скачать)してインストールし、起動すると、次のエラーメッセージが表示される。 ※Windows XP環境で試行

図2. エラーメッセージ
このエラーは言語設定系のファイルが見つからないというエラーだ。日本語OS環境なので、日本語関連のファイルが無いというところに目星をつける。そこで設定ファイルが置かれているフォルダを探す。 
ファイルを表示させるには、全てのファイルとフォルダを表示させる設定が必要になる。エクスプローラから「ツール」→ 「フォルダオプション」を選択。下図のオプションを選択。

図3. ファイル・フォルダの表示オプション
言語設定の場所発見
「C:¥Documents and Settings¥Administrator¥Local Settings¥Application Data¥Xpom¥Application¥17.0.963.46¥Locales」
このファイルパスで「Xpom」とあるのがアプリケーションの名前。Mail.ruは最近名称変更して「Интернет браузер」としているが、以前は「Xpom」という名前だったので、その関係で「Xpom」となっていると思われる。

見ると、やはりロシア語(ru)のファイルしか置かれていない。  

図4. Localeの場所
この場所に日本語のファイルをコピーすればよい。元ファイルはGoogle Chromeから取ってくることができる。 Google Chromeがインストールされている必要がある。場所はアプリケーションの名前がXpomからGoogle Chromeに変えた位置にある。
「C:¥Documents and Settings¥Administrator¥Local Settings¥Application Data¥Google¥Chrome¥Application¥17.0.963.46¥Locales」

図5. ChromeのLocaleの場所

「ja.dll」 と「ja.pak」をRuしかなかったフォルダにコピーする。そして、再度ショートカットから「Интернет браузер」を起動すると、下図のように無事起動に成功する。

図6. Интернет браузарの起動
ブラウザのバージョンを確認すると、Google Chromeのまんま。アイコンだけが異なる。

図7. クレジット
ユーザーエージェントを調べてみると
Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1) AppleWebKit/535.11 (KHTML, like Gecko) Chrome/17.0.963.46 Safari/535.11 MRCHROME
Chromeの同一バージョンと比較すると、最後に”MRCHROME”がついているのが異なる。それ以外は全く同じ。MRCHROMEとはきっとMail.Ru Chromeの略だろう。


fin.

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