少し前、朝起きて、苦しいほど胃が痛かった事がありました。 過去に1回似たようなことがあったので、またかっとは思ったのですが。そのときは病院の夜間診療に駆け込みました。そのときは実家で、親がいたので連れてってもらいました。
胃炎の場合は、横になると少し楽になるのでなんとか耐えられるのですが、前回と同様に、じっとしていられない程、痛く、苦しいので病院に行く事にしました。
痛ぁーーい。病院まで歩いていられん。タクシーだ。
っとタクシーを呼ぶためにPCを起動する。Windowsの立ち上がる時間がうっとぉしい。しかし、痛くていちいちかまってられない。立ち上がってログインすると即座にグーグル。 とりあえずヒットした一番上の会社に電話する。
タクシー会社のオペレータが出る。明るくさわやかな声だ。 一方、痛みを抑え低く苦しみながらの声のわたし。
「タっタクシー、お願いします。住所は・・・・」
「わかりましたお調べします。」っと、保留音が流れる。 近くの車を探してくれているだろうなっと思う。
しかし、
「えーと、その住所にそのアパートは存在しないのですが・・・」
調べてたのはそっちかい・・・。つべこべいわず、早く廻せって、痛いのにぃ・・・。
「ちかくに○○さんあるでしょ、そこの奥です。」
「はい。 でも本川荘というのがあるのですが。」
おーーい、どうでもいいだろー、はやくきてくれって。
「それは、昔の地図。今はそこなくなって、このアパート」
「では、そこに迎えにいけばよいのですね。もう一度アパート名と部屋を教えてください」
うざい・・・。でも痛みで怒る気力はない。アパート名を教える。
「それでは、配車を調べますので少々おまちください」っと保留音。
は、早くしてよー。
「お客様、○○駅から廻すので10分ー15分かかりますが宜しいでしょうか?」
いいも何もない。他をあたっている時間ないんだって。
「いいから、早くしててください」
「あの、法廷速度を守って安全運転いたしますので・・」
途中でさえぎる。
「わかったから早くしてね。」
「ですが・・」
「だから、お願いしますって。」
「わかりました10-15分後に迎えにあがります。タクシーの番号は○○○○です」
「はい、お待ちしてます」
10分も待つのか・・・。とりあえず早く行きたいので、雨の中近くの道路まで出て行って待つ。
痛い。早くこないか・・・。 痛みを紛らわせるために、近くを小刻みに歩いて往復する。
しばらくすると、タクシーがやってくる。 番号もいわれたとおりだ。 よし、乗れる。
っと思った時、
えっ・・・。
タクシーは止まらず通過する。
ちょっと、どこ行くのさ・・・。 追いかける。
するとタクシーは止まった。後ろのドアが開く。
「いわ様ですね」
「はい」っと、痛む胃を押さえながら乗り込む。
「あの、入ったばかりで、この辺の地理が・・」
「中央病院へお願いします」 ドライバー(女性)の説明と重なるように発言。
ドライバーはおもむろにカーNaviをいじる。 しかし、検索でみつからなかったようだ。
「場所、わかりませんよね?」 っと聞いてくる。
「わからん。」
ようやく、車が発進する。 場所がわかったのかは定かでない。しかし・・・・。
なぜか逆方向に。 正確な場所はわからないが、南の方であることは解る。
そう、このタクシー北に向かっているのだ。
「あっちの方だと思うのだけど」
「そうですか、ありがとうございます」
おいおい。こっちは痛いんだよ。病院にいきたいっていっているんだよ。勘弁してくれーー。
しばらく軌道修正していると・・・、隣駅のエリアに。
「ど、どこまでいくんですか・・・、行きすぎですよ」
なにやら携帯電話を操作している。誰かに聞いているのだろうか?
しばらく軌道修正していると、今度は間違いなさそうな道を行っている。
そのまま病院へたどりつく。 どこに止まるかわからないので、
「ここで、いいです」 っと止まる。
と、そんなこんな思いをしながら、病院へたどり着いたのだが・・・・。
病院には既に、かなりお年をめした方が診察待ちで一杯。
まだ待つのか。
fin.