木曜日, 4月 19, 2012

(ROSA) Linuxの日本語入力メモ

ROSA Linux 2011.0 Japaneseでインストールすると、インストール時にibus-anthyがないというメッセージが表示される。
図1. РОСА Linux インストール時の言語選択画面

図2. ibus-anthy がないエラー画面
このibus-anthyパッケージがインストールされないため、インストール後、すぐに日本語入力ができない。
したがって日本語入力するためにibus-anthyをインストールする。 

ソフトウェアの入手は、Configure Your Computer をたちあげてソフトウェアの管理から行う。初めてインストール場合は、まずインストールとアップデートのためのメディア設定を行う。
図3. ソフトウェア管理の画面

メディアの種類を選択で、「完全なソース」を選択する。

図4.メディアの種類の選択画面

その後、元の画面で、「RPMをインストール/アンインストール」にて ibus-anthy を選択してインストール。

図5. ソフトウェアの選択

図6. 関連(依存)するソフトと共にインストール

インストールが終わった後、日本語インプットの設定をする。メニュー・バーにあるキーボードマークをControlを押しながらクリックし、「設定」を選択する。
図7. 設定画面
「インプットメソッド」タブを選択し、「インプットメソッドの選択」から日本語を選び、「Anthy」を選択する。

図8. インプットメソッドの選択
これで完了。Kwrite等で日本語入力を試してみると確認できる。

fin.

日曜日, 4月 08, 2012

日本語環境でMail.ruのбраузерを動かす

大手のサービスプロバイダがインターネットブラウザに自サービスへアクセスしやすくする為の導線をプラグイン等の形で提供する事は珍しくない。Mail.ruではChroniumをベースにした「Интернет браузер」を提供している。今のところWindows版のみ提供されている。 
基本的にGoogle Chromeと同じで、Mail.ruへのブックマークや拡張機能が付加されている。また、検索がMail.ruの検索エンジンが標準になっている。 Mail.ruのヘビーユーザでは無い限りメリットは感じられないだろう。
しかし、アイコンに着目して欲しい。 


図1. Интернет браузерのショートカット
@を基調にしたデザイン。Chromeとは異なる為、何コレ?効果が期待できるかもしれない。
動機はどうであれ、Mail.ruのサイトからダウンロード(скачать)してインストールし、起動すると、次のエラーメッセージが表示される。 ※Windows XP環境で試行

図2. エラーメッセージ
このエラーは言語設定系のファイルが見つからないというエラーだ。日本語OS環境なので、日本語関連のファイルが無いというところに目星をつける。そこで設定ファイルが置かれているフォルダを探す。 
ファイルを表示させるには、全てのファイルとフォルダを表示させる設定が必要になる。エクスプローラから「ツール」→ 「フォルダオプション」を選択。下図のオプションを選択。

図3. ファイル・フォルダの表示オプション
言語設定の場所発見
「C:¥Documents and Settings¥Administrator¥Local Settings¥Application Data¥Xpom¥Application¥17.0.963.46¥Locales」
このファイルパスで「Xpom」とあるのがアプリケーションの名前。Mail.ruは最近名称変更して「Интернет браузер」としているが、以前は「Xpom」という名前だったので、その関係で「Xpom」となっていると思われる。

見ると、やはりロシア語(ru)のファイルしか置かれていない。  

図4. Localeの場所
この場所に日本語のファイルをコピーすればよい。元ファイルはGoogle Chromeから取ってくることができる。 Google Chromeがインストールされている必要がある。場所はアプリケーションの名前がXpomからGoogle Chromeに変えた位置にある。
「C:¥Documents and Settings¥Administrator¥Local Settings¥Application Data¥Google¥Chrome¥Application¥17.0.963.46¥Locales」

図5. ChromeのLocaleの場所

「ja.dll」 と「ja.pak」をRuしかなかったフォルダにコピーする。そして、再度ショートカットから「Интернет браузер」を起動すると、下図のように無事起動に成功する。

図6. Интернет браузарの起動
ブラウザのバージョンを確認すると、Google Chromeのまんま。アイコンだけが異なる。

図7. クレジット
ユーザーエージェントを調べてみると
Mozilla/5.0 (Windows NT 5.1) AppleWebKit/535.11 (KHTML, like Gecko) Chrome/17.0.963.46 Safari/535.11 MRCHROME
Chromeの同一バージョンと比較すると、最後に”MRCHROME”がついているのが異なる。それ以外は全く同じ。MRCHROMEとはきっとMail.Ru Chromeの略だろう。


fin.

土曜日, 4月 07, 2012

ロシア語入力はPhoneticsが便利

パソコン(PC)の日本語環境でロシア語を入力するには、ロシア語入力の設定が必要となる。いざ設定するとなると、複数の入力方式があるのでどれが良いのだろうか戸惑うだろう。

Mac OS X(10.6.8) の場合は下記の3つが選択できる。
  1. Russian
  2. Russian - PC
  3. Russian - Phonetics
結論からいうと、ローマ字入力になれている人はPhonetics(発音ベース)を使うのがお勧めだ。

この3つは何がどう違うか? キーボードのレイアウトが異なる。

1.Russianの場合
 標準的なロシア語キーボードの配列。「ё」の位置を気をつければWindowsでのロシア語キー配列と同等。 Windows環境と揃えて入力したい人はこちらを選択するとよいだろう。
図1. Russianのキーボート配列

2.Russian - PC の場合
 「ё」の入力ができない。少なくともANSIキーボードを利用している環境では「ё」の入力ができなかった。「ё」以外は主なキー配列は上記の標準配列と同等。
図2. Russian - PCのキーボード配列

3. Russian - Phonetics の場合
Phonetics(発音ベース)とあるのは、大部分が英語アルファベットの発音と同音のキリル文字をQWERTYに従って配置している。 例えば「r」の場所は「р」となる。当然、全てが対応している訳ではないが、ローマ字入力に慣れているとアルファベットと対応していない差分部分だけ覚えればよいので入力がかなり楽になる。具体的にはщяшчйюжэёに気をつければ、ほぼローマ字入力の感覚で入力ができる。ちなみに「ё」の入力はoption+e だ。

図3. Russian - Phonetics のキーボード配列

Windows環境ではOS標準にこのPhoneticsが入っていない。したがって利用するには3rd パーティ製ソフトウェアをインストールする必要がある。
調べたところ
 ・http://winrus.com/kbd_e.htm
 ・http://www.auburn.edu/~mitrege/russian/cyrillic-setup/cyrillic.html
がある。まだ試していない。

他にWindowsでよりPhoneticsで入力するにはGoogle Transliteration IMEを利用する方法がある。Google IMEは予測変換機能もついているため、スペル間違いしても正確な表記が変換候補に提示される。非常に便利である。ただし、全て小文字で変換されるため、大文字を入力したい場合は、キーボードビューワーを立ち上げないと入力できない。


最後に、ロシア語入力設定の場所を紹介する。
「システム環境設定」→ 「言語とテキスト」  
(Mac OS X 10.6.8)

→ 「入力ソース」

fin.