水曜日, 3月 28, 2007

裏切られた!Men


少し前のこと。

考えごとをしていたので、自宅で昼食をとろうと予め買っておいたカップラーメンを取り出す。
「和風だし醤油ラーメン」と名がついている、そのにくいやつ。
蓋を開け、いつもの手馴れた仕草で、粉末スープ、かつお節を取り出す。

このカップメンの売りは、薫り玉子が入っているところだ。 
どんなものかと期待しつつ、具の薫製玉子・チャーシューにそっと手を伸ばす。指先でつまみ出し、視認ができるところと同時に、一縷の不安感がよぎる。僕の暗黙知が何かの不運を予知した。


ショック!!!

そう、この薫製玉子とチャーシューは、別に熱湯で温めるタイプだったのだ。 

 鍋が無い。それが現状。それが現実。 やかんしかない。だからカップラーメン。 そのカップラーメンに裏切られたそんな気持ちだ。 

しかし、そう落ち込んではいられない。このカップメンの目玉ともいえる具材を満喫しなければ、なんだか悔しい。
 手元にありお湯がわかせる器材のはやかん1つのみ。すぐに、選択肢を考察する。

 オプション1: 先にカップにお湯を注ぎ、その後にやかんの蓋をはずして具材を温める。
 オプション2: 先に具材を温め、その後に、再度お湯を沸かして、湯をカップに注ぐ。

やかんソリューションを含めその他のオプションの考案は、時間と得られる結果とのバランスから取りやめた。

  
 オプション1のPros&Cons
 Pros: 
  • 先にカップにお湯を注ぐため、予め多く湯を沸かしておけば湯の入れ替えが不要。
 Cons:
  • 本体の待ち時間が4分、具材が3分~4分となっており、効率的に作業を行わないと適した時間で食することができない。 厳格な時間管理と作業の手際よさが求められる。
  • 熱湯が入っているやかんの蓋をはずし、具材を投入する際にヤケドを負うリスクがある。

 オプション2のPros&Cons
 
 Pros:
  • 一度具材を取り出し、再度湯を沸かすので、比較的安全に作業ができる。
 Cons:
  • 麺に湯を注ぐまでのタイムラグの間、温めた具材の温度が低下する。
  • 具材を温めた後に水を捨てるため、水が無駄になる。

これらのオプションをじっくりと比較検討・・・するまでもなくオプション1を選択。
その後の作業はつつがなく実施し、無事食すことができた。 

これで手鍋でも買おうかと少し思う今日この頃。

fin.

月曜日, 3月 19, 2007

不可解な妖怪汁

 妖怪汁。これは、東名高速のとあるサービスエリアにて発見。

名前からすると妙な味を連想しますが、味はいたってまともです。旅をするとこのような物が見つけることができるので面白いです。
そして、眺めながらいろいろと思索をめぐらせます。

「なぜ、妖怪汁なのか?」
「なぜ、このSAに売っているのか?」
「ここの仕入れ担当は、どういう思いをもって仕入れたのか?」
「妖怪汁は売れているのか?」
「どんな客が買っていくのか?」

本当の答えを見つけるのは難しいですが、想像をめぐらせるのは楽しいです。

・・・で、も、 ちょっと想像つかなかったですね。SAに妖怪汁ってなんでだろう。

旅に出る人は、その先々で違った体験を受けるもので、普段と異なる物に出会いたいっという動機がある、と仮定して、その深層心理をつくことを狙って仕入れた。 のかな。

妖怪だけに、不可解なままでした。 
ちなみに、妖怪汁はここで購入できるようです。
fin.




中田砂丘と眼鏡店におけるサービスイノベーション


ここ最近、バタバタとしていたのでブログもご無沙汰です。

左の写真は、先月の小旅行でいった中田島砂丘。日本三大砂丘の一つだという。 でも、ほんとはは四大砂丘らしい。

日本のハワイにいった帰りに立ち寄った鳥取砂丘に加え、砂丘2つめ到達! ここの砂丘の砂の方が鳥取とくらべて重い。少し湿っぽいのかもしれない。鳥取も風が強かったけど、こちらの方が鳥取と比べて強め。ラクダや馬車はなかった。 カメの産卵地のようで、それらしきケージがあった。

恒例の砂丘で棒倒しを実施。風が強いので、風の強さを考慮しつつ、戦術をねる。慎重に少しずつ砂を掻けばよいのだけど、それじゃー面白くない。 この加減具合がなんとも表現しずらい。まさに、暗黙知の世界。 クラフトですな。

前回同様、友人のI氏が負ける。 これも予定調和・・・なのかな?

今週は、眼鏡のレンズが一部欠損したため、急遽、眼鏡屋さんへ。いつもParis Mikiに行く。っで、レンズの形をコンピュータ・グラフィックで操作しながら決めた。これも初体験。驚くことに無料サービスだそうだ。 
 今までは、レンズの形はフレームと共に、購入する時に決まっていた。
 店員のできるサービスは、プロダクトに依存していた。つまり、どの眼鏡(フレーム+レンズ)を購入するかに関して、アドバイスする。(視力検査は共通なのでおいておく)
 しかし、今は、レンズがフレームから切り離されレンズを設計する。個々のニーズにあわせたレンズの形を形成するサービスに進化している。 
 これは、ITがサービス向上(もしかしたら、イノベーションかもしれない。)に寄与した好例と思える。CGの技術と蓄積されたデータに基づくレンズ・デザインの推薦はITなしには語れないだろう。
 こう書くとITが万能のように誤解されるかもしれない。決してそうではない。 このシステムは操作者の力量に大きく依存している。 個々のニーズ(潜在的なニーズを含む)に合わせるということは、個々のニーズを引き出すか、見抜く事が必要となるからである。 例えば、「ここを丸くすると、より、柔らかな印象になります」というインストラクションがあったのだが、柔らかな印象を持たせたいかどうかは、個々に違う。 また、はっきりいって、"より"柔らかくなればよいかどうか、なんて、本人はわからない。しかし、その場で変更して変更後を表示してみせるために、本人がどう感じたか、操作者は、表情を読み取ることによって、感覚的に理解する事ができる。 
 このようなサービスの向上は、操作者たる店員のスキルアップもまた要求される。今までITシステムを駆使しなくてもよかったのだから・・・。 現状に甘んじることなく、スキル向上、サービス向上するというモチベーションはどこにあるのだろうか。ふと疑問が生じる。
 店員が設計したデザインが採用された時、店員はこういった。「自分のデザインが採用されたのが嬉しい」っと。 案外、こういった所にあるのだろうと思う。 
 
 このサービスは、経営側の思惑(サービス向上による付加価値、囲い込み)と現場サイド(従業員)の
運用が上手く回っている例ではないだろうか。
 Paris Mikiの将来がどうなっていくのか機会がある事に着目してみたい。
fin.