月曜日, 3月 19, 2007

中田砂丘と眼鏡店におけるサービスイノベーション


ここ最近、バタバタとしていたのでブログもご無沙汰です。

左の写真は、先月の小旅行でいった中田島砂丘。日本三大砂丘の一つだという。 でも、ほんとはは四大砂丘らしい。

日本のハワイにいった帰りに立ち寄った鳥取砂丘に加え、砂丘2つめ到達! ここの砂丘の砂の方が鳥取とくらべて重い。少し湿っぽいのかもしれない。鳥取も風が強かったけど、こちらの方が鳥取と比べて強め。ラクダや馬車はなかった。 カメの産卵地のようで、それらしきケージがあった。

恒例の砂丘で棒倒しを実施。風が強いので、風の強さを考慮しつつ、戦術をねる。慎重に少しずつ砂を掻けばよいのだけど、それじゃー面白くない。 この加減具合がなんとも表現しずらい。まさに、暗黙知の世界。 クラフトですな。

前回同様、友人のI氏が負ける。 これも予定調和・・・なのかな?

今週は、眼鏡のレンズが一部欠損したため、急遽、眼鏡屋さんへ。いつもParis Mikiに行く。っで、レンズの形をコンピュータ・グラフィックで操作しながら決めた。これも初体験。驚くことに無料サービスだそうだ。 
 今までは、レンズの形はフレームと共に、購入する時に決まっていた。
 店員のできるサービスは、プロダクトに依存していた。つまり、どの眼鏡(フレーム+レンズ)を購入するかに関して、アドバイスする。(視力検査は共通なのでおいておく)
 しかし、今は、レンズがフレームから切り離されレンズを設計する。個々のニーズにあわせたレンズの形を形成するサービスに進化している。 
 これは、ITがサービス向上(もしかしたら、イノベーションかもしれない。)に寄与した好例と思える。CGの技術と蓄積されたデータに基づくレンズ・デザインの推薦はITなしには語れないだろう。
 こう書くとITが万能のように誤解されるかもしれない。決してそうではない。 このシステムは操作者の力量に大きく依存している。 個々のニーズ(潜在的なニーズを含む)に合わせるということは、個々のニーズを引き出すか、見抜く事が必要となるからである。 例えば、「ここを丸くすると、より、柔らかな印象になります」というインストラクションがあったのだが、柔らかな印象を持たせたいかどうかは、個々に違う。 また、はっきりいって、"より"柔らかくなればよいかどうか、なんて、本人はわからない。しかし、その場で変更して変更後を表示してみせるために、本人がどう感じたか、操作者は、表情を読み取ることによって、感覚的に理解する事ができる。 
 このようなサービスの向上は、操作者たる店員のスキルアップもまた要求される。今までITシステムを駆使しなくてもよかったのだから・・・。 現状に甘んじることなく、スキル向上、サービス向上するというモチベーションはどこにあるのだろうか。ふと疑問が生じる。
 店員が設計したデザインが採用された時、店員はこういった。「自分のデザインが採用されたのが嬉しい」っと。 案外、こういった所にあるのだろうと思う。 
 
 このサービスは、経営側の思惑(サービス向上による付加価値、囲い込み)と現場サイド(従業員)の
運用が上手く回っている例ではないだろうか。
 Paris Mikiの将来がどうなっていくのか機会がある事に着目してみたい。
fin.

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